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時間があまり無いので、施設と言うことに決めうちで。
ちょっと修正しました。
露店市場の作成
悪童同盟は旅人の国なので、各国の名産品なども自然に集まってきます。
また、帝國環状線が完成すればこの傾向がさらに加速すると予想されます。
そこで、緩い審査や低税率を設定した露店市場を作ることによって
旅人や新国民らが商売に参加しやすくなることを目指します。
これによって既存商店主にも新商品の入手ルート開拓等メリットが与えられ、
結果として国全体の経済を活性化します。
1施設
職業相談所の建設
いろんな人が、ドリームチャンス掴むために、
集まるお話もあったので、どんなことができるか、
やってみたいのか、聞くことができたら、思っています。
(中管理職資格発行とかもできたらいいなぁ。)
2お祭り
一月遅れの建国祭+(太陽祭り)
よっきーさんおなじ建国祭りでいいと思います。
あと、太陽電池開発もあって
太陽さんからの恵み感謝するお祭りもいかかがでしょうか?
とりあえず前言ってた方向で企画立ててみました。
(追記)
どっちか一つしか作れないそうなのでどっちがいいか案をください。
もちろんこれ以外の企画があればどんどん出してください。
1.独自の建築物を一つ作る。(目安、500マイル相当まで)
露店市場の作成
悪童同盟は旅人の国なので、各国の名産品なども自然に集まってきます。
しかしそれらは一部の売買ルートを持った商人の独占権益でした。
そこで、緩い審査や低税率を設定した市場を作ることによって
旅人や新国民らが商売に参加する敷居を下げます。
一方的に既存商店が不利にならないよう、固定店舗で安心感のある既存商店と、
不定期ながら掘り出し物の見つかる露店といった棲み分けを目指します。
2.祭りを開いて現金(資金)を稼ぐ。(目安50〜150億)
一月遅れの建国祭
6月21日に行われる予定だった建国一周年記念祭は、
奇しくもその日王城が破壊されたことになって中止になっていました。
そこで王城の再建・露店市場の完成など諸々をまとめていっぺんに祭ります。
各種出店に対象にした一般投票でのチャンピオン決定イベントや、
国庫を開いての振る舞い酒などで祭りを盛り上げます。
いつもは多忙で藩国に居ることも少ない藩王夫妻も露店などを見て周る予定です。
EV124関係はこのツリーでやっていきましょう。
FRP全体のページに「補修が容易である」という記述があったのでまちがえたみたいです。
ツッコミ感謝。
よく考えたらコンテナにも使えるよなーと思って、そういった記述を追加してみました。
0.3時間
資料↓
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B9%8A%E7%B6%AD%E5%BC%B7%E5%8C%96%E3%83%97%E3%83%A9%E3%82%B9%E3%83%81%E3%83%83%E3%82%AF#.E5.88.A9.E7.82.B9
/*/
――我等が藩国に不足しているのは資源である――
「じゃあ作ればいいんじゃないですか?」そんな言葉から始まった藩国会議。
「プラスチック、ねぇ・・・。なんか生活資材とか作るの?」
イメージがわかないな、という表情で悪童屋が腕を組む。
「まぁそれはもちろんできますが・・・プラスチックからは繊維製品もできますし、FRPにすれば軽くて強度のあるものができたりもします」
「FRPはわかるけども、繊維製品って?」
「アクリル、PP、ポリエステル、ウレタン・・・そんな呼び方に置き換えればご存知ですよね?」
「ああ、それなら」
納得した様子でうなづく悪童屋。
「もちろん、FRPの材料となる繊維も、燃料から生産できます」
?マークが頭の上に3つぐらいついている戒人に、テノレがわかりやすく説明する。
「うちの国ってすごいんだね!」
戒人のはしゃぎっぷりを見たよっきーは、こめかみを抑えながら「これからすごくする為の会議なんだがなぁ」とつぶやいた。
「構造材と言えば、アスファルトはどうですか?」
「ただでさえ暑い昼間を灼熱地獄にしようっていうのかい?」
キサルの提案に悪童屋が疑問を投げかける。
悪童同盟では、納得いかない事があればまず話し合う、というのが不文律となっている。
言葉に出さなければ分かり合えない。
何より、納得してやるのとそうでないのとでは、仕事の仕上がりが違うのだ。
もしかするとその疑問が重大な欠陥を指摘する事だってあるから、言われた方も疑問を真摯に受け止めて答えていく。
そうして結束を固めていくのがこの国のスタイルなのだ。
「一口にアスファルトといっても、結構良くなっているんですよ。舗装工事のロも低温で作業できるようなものもあって」
「最近は白いアスファルトも作れるから。石畳が作れない時なんかには、すごく有効なんですよね」
「へぇ、そんなものがあるんだ!」
「太陽電池パネルを壁に取り付けた建物の周りに白いアスファルトを敷き詰めれば、反射光も使ってさらに効率良く発電できるんじゃないかな?」
ゆうみはそう発言し、防砂の役割もしてくれるだろうしいい事づくめだと喜ぶ。
「そう上手くいくかは置いといて、だ。面白い話ではあるな」
採用するかどうかはさらに別の話ね、と、ゆうみに対しては特に厳しく切って捨てるのがよっきーだった。
ぱっと思いつくものが出尽くしたところで、他には何があるだろうか?と一同が資料をあさりだすと、ほどなくしてNEKOBITOが口を開いた。
「えーと、液晶プラスチックってのもあるそうですよ」
「な、なんなんそれ!?」
耳慣れない言葉に、ゆうみは思わず方言交じりで聞き返した。
「液晶プラスチックは・・・Liquid Crystal Plastic・・・液晶ポリマーとも呼ばれていますー。えーと」
「名前はいいから、どういう特性でどういう物に使われてるのさ?」
説明を続ける為に次のページをめくろうとするNEKOBITOを待ちきれず、せっかちなキサルが本を奪う。
「耐熱性があって、剛性があって、成型がしやすいのね。プリント基板やマイクロモーターの部品なんかに使えるのかー。意外に身近だ!」
「一口にプラスチックと言ってもいろいろあるんだな・・・」
「いろいろありすぎですね。いくつかのプラントに分けるとしても、ある程度絞った方がいいかと思うんですが」
よっきーの言葉に、そうだな・・・と、悪童屋は考えた。
「まぁ、うちに足りないのは建材とか構造材だから、FRP系の材料は作る方向で・・・」
「じゃあ、カーボン、ボロン、ケブラーあたりの繊維も生産しないといけませんね」
「オートクレーブ(高温高圧)処理したドライカーボンなら、航空機の翼にだってできますよね!」
メカ系の資料ばかり見ていた松が、待ってましたとばかりに飛びついた。
「航空機・・・!?それ、開発中のステルス輸送機に使えないか?」
元々は飛行機乗りを夢見ていた悪童屋の目が輝く。
「生産には手がかかりますが、一部にだけでも使えればかなりの軽量化が可能ですね。しかし・・・」
「コスト的に問題がある?」
「いえ、現有資産としては問題はないんですが」
二人の間に言い表せぬ空気が流れる。
「ステルス輸送機は量産化を考えた設計ではない、そういうことかな?」
「いえ・・・翼はかなり大きいですし、一般の航空機と違って特殊な形状ですから、クオリティを保てるのかという問題があります」
苦虫をかみつぶしたようなよっきーの表情と重々しい空気で会議が停滞するかと思えたその時。
それまで無言だったヨルクサが口を開く。
「オートクレーブ処理施設のサイズの問題なら、コンテナには使えるんじゃないのかな?」
「そうか!コンテナ自体を軽くすることで、積載量は同じでも性能が良くなりますよ!!」
何の性能を期待してかはさておき、松が張り切る。
「コンテナ用のラインでテスト生産をして問題点を全て出し尽くしてから機体用のラインを設計してもいいよ」
そのくらいの融通はきかせるさ、と、キサルも乗り気だ。
「平たい板から挑戦するなら、成功したテスト品を建築材料に流用できないでしょうか」
少しでも早くテント生活から開放してあげたいんです、と、りんくが懇願する。
「あやのさんの赤ちゃんが生まれた時に、かっこいい建物がいっぱいあったほうがいいよね!」
「まずは検討だけでもしてみてくれないか?機体の方も他の性能に影響がない様なら、即採用だ」
悪童屋の言葉は『技術屋としては挑戦してみたいが、摂政として軽々しい判断はできない』という立場で迷っていたよっきーの背中を押す為のものだった。
「わかりました。やってみます。じゃ、NEKOBITOくんよろしく」
「はい。え・・・・?そこで僕に振りますか!」
と、NEKOBITOがあわてるのを見て
「そりゃあ君、技族だから」
ずんばらりんと切り捨てられるNEKOBITOとは対照的に、よっきーの表情はいつもの笑顔に戻っていた。
「あ、ええと、松が操縦しても壊れないようにしてね」
テストパイロットが松なんだからそんなことは織り込み済みだと、またしても切って捨てるよっきー。
ちぇーっ、と言ってすねるゆうみを見て豆腐がお茶を配り、一旦ティーブレイクとなった。
【新臣民支援&FVBイベントについての募集】
お疲れ様です。
以下、2件についての募集のお知らせとなります。
宜しくお願いいたします。
/*/
(1)新臣民支援のマイル募集
皆さま、お疲れ様です。
現在、裏マーケットにおいて「新臣民の就職支援・自立支援」が売り出されておりますが、こちらを帝國単位にて購入できるよう自主的にマイル募集スレを立てさせて頂いております。
新臣民の定着は藩国の安定、税収の増加など実際においてメリットがあるものであります。
しかしながら、藩国単位で行うにはその効果も薄れてしまうことが考えられるため、このような形での募集とさせていただいております。
マイル募集は、藩国或いは個人単位とさせていただきます。
以下のURL先において、フォーマットに従いご応募ください。
"One for all, all for one "ということで、是非ご協力よろしくお願いいたします。
/*/
(2)FVBナンバリングイベント対策函ゲームの参加募集
お疲れ様です。
現在、裏マーケットの藩国函ゲーム枠を利用してのFVBナンバリングイベント対策函ゲームを自主的に企画し、参加者を募集させていただいております。
内容につきましては今のところ偵察になる予定です。
下記URLにて参加者を募集しておりますので、是非ご応募いただけますようお願いいたします。
イベントの成功を勝ち取りましょう。
/*/
(1)FVBナンバリングイベント対策
http://trpg-2maho.sakura.ne.jp/hankoku/wforum.cgi?no=1632&reno=no&oya=1632&mode=msgview&page=0
締切:7/20 23時
(2)【緊急】新臣民の就職支援・自立支援 募金スレッド
http://trpg-2maho.sakura.ne.jp/hankoku/wforum.cgi?no=1639&reno=no&oya=1639&mode=msgview&page=0
締切:7/20 22時
レス遅くなりましたが。
ドライカーボンは加工がめっちゃ面倒なはずなんで
メンテナンス性上がるっつーのはどうなんじゃろ、と思います。
白篭のほうで高コスト機になってると言及があるんで
採用すること自体に問題は無いんですが……
ちょっとだけ要改変かな、と思いました。
文族から技族にスイッチが切り替わったので、設定文は書けそうにありません。
設定文を元にしてSSの続きを書くのであればできそうですが、創作するのは苦しい状況です。
資料だけ置いておきますので、どなたかお願いします。
●構造材
*樹脂系ライン
熱硬化性樹脂
繊維強化熱可塑性プラスチック(FRTP)
*繊維系ライン
ドライカーボンとケブラーの両方
●建築材
*有機系
アスファルト
*無機系
繊維強化セメント(塩化物イオンを丁寧に取り除いた砂を使う)
効率的に塩化物イオンを取り除く方法を確立したとか。
#緑化運動にもつながる内容。
●電子系材料(つくるかどうかは要検討)
*基盤系ライン
電気系液晶プラスチック
#センサー、自動操縦系統、FCSなどで多用する
*燃料電池セパレーター
高強度薄型カーボン成型品
●おまけ
*FRPの種類
ガラス繊維強化プラスチック (GFRP) :比較的安価で、電波透過性に優れる。
炭素繊維強化プラスチック (CFRP) :アルミニウム合金の後継材料として使用される。
ボロン繊維強化プラスチック (BFRP) :強度、対弾丸性が大きく、軍事兵器などによく使用される。
アラミド繊維強化プラスチック (AFRP, KFRP):アラミド繊維(ケブラー)による強化で耐衝撃性に優れる。
*ステルス輸送機に使うかどうかご検討下さい
> まあ、松さんの案で『白篭号』かなぁと思っています。
白篭号でいいとおもいますー。
しらかごごー よりは はくろーごー のほうがかっこいいですね
#昨日読めなかった人
> 白夜の派生と言うことで、設定のみの白羽号などとも合わせて
> 白○号と言う風に名づけたいと思うのですがいい名前ないでしょうか。
>
> ちなみに今のところ白鷺とか白玉とか白面とかが出てます。
まあ、松さんの案で『白篭号』かなぁと思っています。
でも見た目が鳥人間コンテスト系の航空機に見えるのは僕だけですか?ww>Ht-brid
装備
機体名は一切の攻撃的な(あるいは殺傷力のある)武装を保有していない。
固定装備としては対追尾ミサイル複合欺瞞弾頭射出筒を両翼内部に一機ずつ装備し、
小範囲高強度ECMとあわせて自動迎撃装置等に探知された時のための備えとしている。
また各種高感度パッシブセンサー類を備えており、
敵に発見されそうになった場合速やかに対応することが可能である。
逆に敵有人飛行兵器に肉眼で捕捉され機銃で攻撃される場合は白夜号と同じく全く無防備である。
このあたりは輸送機としての避けられない宿命であるため特に問題視はされていない。
その他機体名に搭載可能な装備は以下の通り。
-兵員投下用底面開閉型コンテナ
-航空機発進用底面開閉型コンテナ
-物資投下用自動開傘型コンテナ
昼夜に関わらずこれらのコンテナ(及び内容物)を確実に目標に投下するために
高精度三次元光学カメラ等センサーを駆使して周囲の地形状況等を把握するようになっているが、
敵に発見されるのを防ぐためセンサー類はあくまでパッシブなものに限られている。
(例外として着陸着艦時に使用するビーコン等、安全が確認できる場所で使うものはある)
運用
このようにして開発された機体名だが、
最新技術を惜しげもなく投入された高コスト機であるがゆえに量産体制が取れなかった。
そのため単なる貨物機として平時から運用するというわけにもいかず、
特殊な潜入任務への兵員投入用と言う名目で温存されることになった。
白夜号をお蔵入りにさせてしまったことからの教訓を何も得ていなかったとも見えるが、
貨物輸送に関してはきゃりっじシリーズや艦船という競合相手が居ることを考えると
これは一点豪華主義で生き残ると言う前向きな判断であったと見るのが妥当だろう。
取得物
個人職業:スペースシップオフィサー
個人職業:宰相の娘
個人技術:子守唄
職業組み込み
西国人+猫+猫の神様+猫の決戦存在
→西国人+猫の決戦存在+スペースシップオフィサー+宰相の娘
L:スペーススターシップオフィサー = {
t:名称 = スペーススターシップオフィサー(職業)
t:要点 = 軍服,艦剣,帽子
t:周辺環境 = 宇宙船
t:評価 = 体格2,筋力2,耐久力2,外見2,敏捷2,器用2,感覚4,知識4,幸運4
t:特殊 = {
*スペーススターシップオフィサーの職業カテゴリ = 派生職業アイドレスとして扱う。
*スペーススターシップオフィサーは宇宙艦船に関するパイロット行為、コパイロット行為ができ、この時+3の修正を得る。
*スペーススターシップオフィサーはスペースボートで2万tの物資を緊急輸送することが出来る。
}
t:→次のアイドレス = 猫艦長(職業),犬艦長(職業),宇宙の魔女(職業),スペーススチュワード(職業)
}
L:宰相の娘 = {
t:名称 = 宰相の娘(職業)
t:要点 = 秘書官服,書類
t:周辺環境 = 宮廷
t:評価 = 体格2,筋力2,耐久力2,外見4,敏捷2,器用3,感覚3,知識3,幸運3
t:特殊 = {
*宰相の娘の職業カテゴリ = 派生職業アイドレスとして扱う。
*宰相の娘は宰相府にある機体のパイロットになることができ、この時+2の修正を受ける。
*宰相の娘は秘書官の出仕アイドレスとして使うことができる。
*宰相の娘は宰相の許可証を持っており、(見せれば)国賓待遇で活動できる。
*宰相の娘は秘書官を辞めても保持し続けることが出来る。
}
t:→次のアイドレス = 後宮女官(職業),ヒルデガルド(ACE),宰相の目(職業),宰相の護衛(職業)
}
L:子守唄 = {
t:名称 = 子守唄(技術)
t:要点 = 優しい顔,子供,唄
t:周辺環境 = 起源の空間
t:評価 = なし
t:特殊 = {
*子守唄の技術カテゴリ = 個人技術として扱う。
*子守唄の効果 = 所持することであらゆる種族の子供を安らかな気分にさせることが出来る。子供時代を覚えている者は使用者に対して攻撃を控える。
}
t:→次のアイドレス = DSファイト(技術),愛のメロディ(技術),偉大なる主婦(職業),愛の女神の解呪(絶技)
}
こちらは、個人で取得した派生職業やアイテムなどの報告用ツリーです。
組み込み報告なども合わせて行っていただければと思います。
ここから、何を作る?どんな設定文を書く?どんなイラストを描く?
というたたき台になればいいなと思って書きました。
作業者向けの情報をまとめるついでにSSにしちゃえ!というひどい動機で書いてますが内容は真面目です。
/*/
――我等が藩国に不足しているのは資源である――
「じゃあ作ればいいんじゃないですか?」そんな言葉から始まった藩国会議。
「プラスチック、ねぇ・・・。なんか生活資材とか作るの?」
イメージがわかないな、という表情で悪童屋が腕を組む。
「まぁそれはもちろんできますが・・・プラスチックからは繊維製品もできますし、FRPにすれば軽くて強度のあるものができたりもします」
「FRPはわかるけども、繊維製品って?」
「アクリル、PP、ポリエステル、ウレタン・・・そんな呼び方に置き換えればご存知ですよね?」
「ああ、それなら」
納得した様子でうなづく悪童屋。
「もちろん、FRPの材料となる繊維も、燃料から生産できます」
?マークが頭の上に3つぐらいついている戒人に、テノレがわかりやすく説明する。
「うちの国ってすごいんだね!」
戒人のはしゃぎっぷりを見たよっきーは、こめかみを抑えながら「これからすごくする為の会議なんだがなぁ」とつぶやいた。
「構造材と言えば、アスファルトはどうですか?」
「ただでさえ暑い昼間を灼熱地獄にしようっていうのかい?」
キサルの提案に悪童屋が疑問を投げかける。
悪童同盟では、納得いかない事があればまず話し合う、というのが不文律となっている。
言葉に出さなければ分かり合えない。
何より、納得してやるのとそうでないのとでは、仕事の仕上がりが違うのだ。
もしかするとその疑問が重大な欠陥を指摘する事だってあるから、言われた方も疑問を真摯に受け止めて答えていく。
そうして結束を固めていくのがこの国のスタイルなのだ。
「一口にアスファルトといっても、結構良くなっているんですよ。舗装工事の際も低温で作業できるようなものもあって」
「最近は白いアスファルトも作れるから。石畳が作れない時なんかには、すごく有効なんですよね」
「へぇ、そんなものがあるんだ!」
「太陽電池パネルを壁に取り付けた建物の周りに白いアスファルトを敷き詰めれば、反射光も使ってさらに効率良く発電できるんじゃないかな?」
ゆうみはそう発言し、防砂の役割もしてくれるだろうしいい事づくめだと喜ぶ。
「そう上手くいくかは置いといて、だ。面白い話ではあるな」
採用するかどうかはさらに別の話ね、と、ゆうみに対しては厳しく切って捨てるのがよっきーだった。
ぱっと思いつくものが出尽くしたところで、他には何があるだろうか?と一同が資料をあさりだすと、ほどなくしてNEKOBITOが口を開いた。
「えーと、液晶プラスチックってのもあるそうですよ」
「な、なんなんそれ!?」
耳慣れない言葉に、ゆうみは思わず方言交じりで聞き返した。
「液晶プラスチックは・・・Liquid Crystal Plastic・・・液晶ポリマーとも呼ばれていますー。えーと」
「名前はいいから、どういう特性でどういう物に使われてるのさ?」
説明を続ける為に次のページをめくろうとするNEKOBITOを待ちきれず、せっかちなキサルが本を奪う。
「耐熱性があって、剛性があって、成型がしやすいのね。プリント基板やマイクロモーターの部品なんかに使えるのかー。意外に身近だ!」
「一口にプラスチックと言ってもいろいろあるんだな・・・」
「いろいろありすぎですね。いくつかのプラントに分けるとしても、ある程度絞った方がいいかと思うんですが」
よっきーの言葉に、そうだな・・・と、悪童屋は考えた。
「まぁ、うちに足りないのは建材とか構造材だから、FRP系の材料は作る方向で・・・」
「じゃあ、カーボン、ボロン、ケブラーあたりの繊維も生産しないといけませんね」
「オートクレーブ(高温高圧)処理したドライカーボンなら、航空機の翼にだってできますよね!」
メカ系の資料ばかり見ていた松が、待ってましたとばかりに飛びついた。
「航空機・・・!?それ、開発中のステルス輸送機に使えないか?」
元々は飛行機乗りを夢見ていた悪童屋の目が輝く。
「確かに、翼にだけでも使えれば、かなりの軽量化が可能ですね。メンテナンス性も上がりますが、しかし・・・」
「問題は強度、か」
「いえ、普通に輸送させるだけなら問題ないんですが」
二人の間に言い表せぬ空気が流れる。
「まずは検討だけでもしてみてくれないか?他の性能に影響がない様なら、即採用だ」
「わかりました。やってみます」
「あ、ええと、松が操縦しても壊れないようにしてね」
テストパイロットが松なんだからそんなことは織り込み済みだと、またしても切って捨てるよっきー。
ちぇーっ、と言ってすねるゆうみを見て豆腐がお茶を配り、一旦ティーブレイクとなった。
◆ゆうみ > 封印のイメージがつかめたら、悩める悪童さんと、こんなこともあろうかと摂政の図で良いかなと思うんだがー
◆よっきー > あの人ははじめからこうなることを予測して……いや、まさかな
◆よっきー > とかそういうセリフを吐きたい。いやただの願望ですが。
というわけでこんなのを書いてみました。
とりあえず悪童さんを果てしなくかっこよくしとけばいいんだよね?というSSです。
またしても導入部だけになってしまったような。
要点によってはこのままいけるようにしたせいで最後の一文が気に入らないので
要点がUPされたらもっかい考えます。
/*/
核の平和的利用・・・核兵器を開発させたよっきーの目的はそこにあった。
核融合炉と廃棄物のリサイクルで、クリーンなエネルギーが欲しかった。
いきなり核融合炉を建設には、当時の悪童同盟は技術不足だった。
だからまず、核兵器を開発し、核というものをコントロールする技術を身につけるところから始めようとした。
宇宙戦で勝たなければならないという状況は好都合だった。
――戦争は技術の革新を生み出す―― それはいくつもの歴史が証明してきた事実である。
「宇宙で使う、テラ領域を護る為の核兵器」そんなキャッチフレーズは国民の不安感を抑えることができた。
予定よりも早い時期に開発を成功させる事ができた一因に、宇宙戦に間に合わせなければならないという気持ちが
担当者のモチベーションを引き出した、という事もある。
だが。
国内で眠りにつくはずだった核の技術は、宇宙戦の場に持ち込まれた。
テラ領域の存亡をかけた戦いに、技術の出し惜しみをする余裕はなかったのだ。
結果的に宇宙戦で核兵器が使われる事はなかったが、その技術は確実に他国に流出しているだろう。
「じきに核の拡散が起こります・・・すみません、読みが甘かったようです。下手をすれば冷戦か絶滅戦争ですよ・・・」
うなだれるよっきーの肩に手を置いて、悪童屋は何事もなかったかのように言った。
「やれるだけの事はやってみたんだ。今度も同じようにやればいいさ。さぁ、核を封印しよう」
顔を上げると、悪童屋は微笑んでいた。
その時、よっきーの脳裏に一つの疑問が浮かんだ。
――何故、宇宙戦で指揮を執っていた悪童屋は核兵器を使わなかった?――
(あの人ははじめからこうなることを予測して・・・いや、まさかな)
しかし、自国の最高機密たる技術を忘却していたわけではあるまい。
何をどう考えても、たどりつく答えは一つだった。
悪童屋は、わざと核兵器を使わなかったのだ。
自らが率いている帝國軍の為だけではない。
悪童同盟という一国の為だけでもない。
帝國という枠組みすら超えて、テラ領域の為に使わなかったのだ。
(悪童さんはどこまで大きな器を持っているのか・・・!)
例えいくばくかの技術は流出しても、今ならまだ間に合う。
核の封印を。
よっきーは悪童屋に決意を告げ、その笑顔がうなずくのを確認して、地下基地にあるサイロを厳重に封印した。
最後に、万が一封印が解かれたときにはすぐにそれとわかる様、封印シールを貼る。
そう、原子力は平和の為に使うべきなのだ、と、悪童屋の持つ不滅の大義がよっきーを温かく見守っていた。
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