L:「きゃりっじ貨物型」 = {
 t:名称 = C−34「きゃりっじ貨物型」(乗り物)
 t:要点 = 双発輸送機,コンテナ
 t:周辺環境 = 滑走路
 t:評価 = 装甲2
 t:特殊 = {
  *きゃりっじの乗り物カテゴリ = 航空機として扱う。
  *1ターンに2航路の往復移動が出来る。この航路は変更できない。
  *10万tの輸送力を持つ。
  *2名のパイロット、1名のコパイロットを必要とする。
  *一航路の輸送につき燃料3万tと資源1万tを使用する。(輸送前本国で事前に消費)
  *積荷を降下作戦で使う事が出来、この時降下判定で失敗しない。
  *「きゃりっじ貨物型」の人機数 = 5人機として扱う。
 }
 t:→次のアイドレス =なし

1213170422.jpg
(絵:NEKOBITO)

悪童同盟では、新規に購入したきゃりっじ貨物型の点検が行われていたので、
僕−NEKOBITO−も、入荷品の点検は初めてということで、研修も兼ねて参加することになりました。
「裏マーケットのおやじを疑うわけじゃないが、万が一の事もある」
「気合入れて点検するぞ!ボルト一本、溶接1箇所の不備も見逃すな!」
おー!の合唱の後に、各自の持ち場につく整備士達。

僕の教育担当はゆうみさんだった。
「みんなすごいやる気ですねぇ」
すごいなぁ、みんな普段の整備の時と同じぐらいの集中力で仕事してる。
「貨物もそうだが、人の命がかかってるんだ。それに、いつ動かすかわかんないだろ?」
「備えあれば憂いなし、ってね!」
ふむー。

ゆうみさんから受け入れ検査の作業フローについて説明を受けていたら、ものの10分もしないうちに声がかかった。
「すみません、こことここの箇所、溶接がちょっと甘いようなんです。手直しお願いできますか?」
「いいよ。あ、NEKOBITOくんもついといで。研修ついでだ」
ゆうみさんについていき、問題の箇所を確認する。

NEKOBITOくん」
「あ、はい」
「君はこの溶接部を見てどう思う?」
「えーっとですね、このままでも使用には耐えると思いますが、クオリティが高いとは言えないですね」
「じゃあ、手直ししてみて」
「いや、その、見つめられていると非常にやりにくいんですが……」
やりにくいっ!手が震えて工具が上手くもてない・・・汗がにじみ出る。
「おいおい、なに緊張してんだよ」
そうですよねー。
「人が見てるからって緊張して動けないようじゃあ、君には整備は任せられないね。どんな状況下でも最高の仕事ができないと困る」
うーん、と、真剣な表情で見つめられる。
にゃー。
「万が一、すぐ出すことになっても、このままで大丈夫だと思うんですけど・・・」
「一般的には、そうだなぁ、君の答えで正解だと思うよ。既製品の規格からすれば充分合格圏内だ。普通ならね」
あ、よかった。
「でもね」
え?
「悪童同盟では、できる限りのクオリティを即座に確保するのが常識なんだ。・・・いや、そういう風に教育している、と言った方が正しいかな?」
「は、はいー」
「いつでも出られるようにするのは、まぁ、ウチ以外でも常識だとは思うけど。通常使用に耐えるといっても、どんなトラブルが発生するかわからないだろう?」
「トラブルが起きないように、トラブルが起きても搭乗者の生存確率を上げるために、人事を尽くして天命を待つ、ってことさ」
うぅぅ・・・それを言われると返す言葉がありませんよゆうみさーん(とほほ

僕が溶接器具をセッティングしている間に、ゆうみさんはあたりまえのように溶接部分以外の確認もしていた。
うむぅ・・・僕にもここまでの仕事を要求されるんだろうか?自信ないなぁ・・・。
同じドレスを着ていても、経験の差が出るのか??なんて思っていると、ゆうみさんのつぶやきが聞こえた
「何よりも、メインパイロットが松だからちゃんとしとかないとなぁ・・・オレ死んじゃう」
「松さんが何か?」
「あいつ、コンテナ積んでても曲芸飛行だ!とか、限界速度に挑戦だー!とかやりかねんのよー。ちなみにオレ一緒に乗ることになったから」
ため息をつくゆうみさんに、僕はもう「うわー大変ですねぇ」と言って、大人しく作業を続けるしかなくなった。
お父さん、お母さん。この藩国はいろんな意味ですごい人ばっかりです・・・。

一通りの点検と手直しが終わり、僕らはミーティングルームに集まった。
チェック表と修正結果の書類確認が行われる。
「しかし、パイ2、コパイ1って、白夜号より人手がいるんですねぇ」
「バカいうな、白夜号が特別製なんだよ」
「あ、そうでしたね。白夜はAI搭載してるんでしたっけ」
うん、ダメだ。普通に忘れてたなぁ・・・。

「まぁそれもあるけど、あれは輸送には使えないだろう?」
足下から声がした。
摂政のよっきーさんだ。
今は猫系アイドレスを着ているので、整備能力があるわけじゃないのに
「大枚はたいて買ってるんだから、検収あげた身としては現場できっちりチェックしなきゃ」
と言って聞かなかったんだよねこの人。

「輸送に関して言えば、このきゃりっじは白夜号にはできない活躍を見せてくれるさ」
「そうそう、活躍の場が違えば、こいつは白夜号にも負けない仕事ができるんだよ」
「それに・・・」
それに?と、みんなの目線がよっきーに集まる。
よっきーさんの眼鏡が一瞬光って、無表情になったような気がしたけど・・・気のせいかな?
「3人いたほうがなんとなく安心だろう?」
そっかー、そうだよねー、うんうん、と言う声と共に、笑顔が生まれた。

「全作業終了!みんなー!おつかれー!!!!」
ゆうみさんの終了告知を受けて、みんながハモる。
「「「おつかれさまでしたー!!」」」
つられて僕まで大きな声が出た。なんだかちょっと気分がいい気がする!
おかげでちょっと自信がついたような気がする・・・のは気のせいですたぶん。まる。

(ゆうみ、NEKOBITO)

添付ファイル: file1213170422.jpg 1055件 [詳細]

トップ   編集 凍結 差分 バックアップ 添付 複製 名前変更 リロード   新規 一覧 単語検索 最終更新   ヘルプ   最終更新のRSS
Last-modified: 2008-07-03 (木) 12:12:42 (4774d)