よっきーの手記/アイドレス回想録
さて、前回の「神話の時代」はアプローの涙事件とも呼ばれる話でしたが、
今回から本題とも言える「第二次黄金戦争」について語ることになります。
前置きとして抑えておいていただかないといけないこととして、
この悪童同盟と言う国は第二次黄金戦争の末期に設立された国*1だということがあります。
それゆえ、多くの出来事については海法よけ藩国*2時代の経験をベースに著述していますので、
よけ藩にあるいろいろな資料もあわせて読むとよりいっそう楽しんでいただけると思います。
それと、このあたりは他の国民の方にもそれぞれの思い出があるでしょうから、
他の皆さんにも同じように書いていただけると面白いのかもしれません。
さておき、今回は0ターン目にあたるお話です。
我々がそこにたどり着いたときには、ただ広大な森が眼前に広がるばかりでした。
以前の世界を逃げ出したときの混乱で一部の国民は離脱してしまい、
また逆に他の藩国から流れてきたものもその中には混ざっていました。
我々は「森の中ならやっぱりエルフだよね！」という海法王のラノベ知識に従い、
やせぎすで耳の長い人型を肉体として選ぶことにしました。
実際のところ、障害物の多いこの地形において細身の体は動きやすく、
また視界の利かない場所において長い耳は聴覚を強化して我々を助けてくれたのです。
最初の仕事は国土の把握でした。
国民総出による調査の結果、よけ藩の国土はちょうど大きな亀のような形*3をしていると分かりました。
甲羅にあたる部分には二つの大きなこぶのような山がそびえており、
その間を南方に向かって流れる川がうまい具合に三角州を形成していたので、そこに首都をおくことになりました。
山から木材や石材などを、海から海産物や貿易品などを輸送するのに都合がよかったからです。
調査の途中でいろいろと不思議な物体も見つかりました。
代表的なもののひとつは後によけ塔と呼ばれることになる森の中の塔です。
無人のはずのこの国に存在する天をも衝こうかと言う高さの塔は、
地下にも広大な空間を有しており、調査隊の一部がそこに迷い込んで帰らないということもありました。
さらに不思議なものとして、甲羅部分のほぼ中心にある大水車があります。
その巨体はよけ山よりも高くそびえ、上部は常に雲に覆われていますが、
なによりも不思議なのは大水車が支えもなしに空に浮かんでいると言うことです。
噂では秘密戦艦に関係する何かのパーツだったのではとも言われますが、真偽のほどは不明です。
ちなみに大水車からは大瀑布がよけ川へと流れ込み、水不足になりがちな島国*4に豊富な水源を提供しています。
さて、国土の調査と同時期に行われたのが戸籍の作成です。
何せやるべきことは大量にあるのに、誰にどんな技能があるか分からないでは仕事も進みません。
建築物や衣服などを作る技族、国民に施設の説明書きなどを知らせる文族、
国内の会計を司る吏族などの族に国民を分類して、内政のシステムを作り上げました。
既存の族に分類しきれない技能を持つものや、年少ゆえに技能を持たない者たちは
大族という族称を得て独自の仕事や他の族のサポートにあたりました。
そうこうしているうちに町の建設は進み、生活の基盤が整いはじめました。
港が整備され、島の外周を囲むようにトラムが走り、首都以外にも町が建設され……
ようやく国としての体裁が整ったころには他国との連絡もとれるようになっていました。
よけ藩は再度伯爵領藩国として共和国政府に認定され、正式な国家となったのです。
今回はこんなところです。
自分で書いていておきながら忘れていることも多々あり、
久々によけ藩のページに内容を確認しに行きながらの執筆となりました。（苦笑）
さておき、国作りが完了したならついにゲームスタートです。
次回は1ターン目の前半（もしくは後半も含めて）についてのお話になると思います。
それでは。
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