よっきーの手記/アイドレス回想録
まずはこのアイドレス世界の成り立ちについて語りましょう。
世界の成り立ちというのはすべからく神話で語られます。
アイドレスとてそれは例外ではありません。
さて、神話というのはとかく諸説ある事の多いものですが、
それらの多くは枝葉が食い違っている程度の物で、
おおまかなストーリーラインには違いのない事が大半です。
ここでは悪童同盟に伝わるものの一つを紹介することにしましょう。
最初に、何もない空間だけがありました。
そこには多くの意志を持つモノが存在しておりましたが、
他の世界に干渉するとき以外は肉体を持ちませんでした。
この意志を持つモノ等をプレイヤーと呼びます。
そこに主題が与えられました。
ラウンドバックラーと呼ばれるそれらはプレイヤーの器として
この何もない世界自体に干渉する手段を与えたのです。
次にプレイヤーたちはいくつかのグループに集合し、国を作りました。
これらの国は大きな船の中に大地を詰め込んだものだったと言われています。
そこに世界の果てから猫の使者がやってきました。
その使者の薦めに従って、初期に作られた国はにゃんにゃん共和国に所属することに、
遅れて建国されたいくつかの国は後からやってきた犬の使者によって
わんわん帝國に属することとなりました。
さて、それらの国に属することとなったプレイヤーたちは
自ら開発したラウンドバックラーや戦闘機などを駆って人助けを始めます。
しかしそれを快く思わない者たちが現れました。
彼らの名を根源種族といいます。
根源種族はプレイヤーたちの活動を妨害するばかりか、
ついには大艦隊をもって攻め込んできました。
プレイヤーたちもがんばって彼らの侵攻に抵抗しましたが、戦力の差は歴然*1。
無為に戦って果てるよりは、と大脱出を行いました。
そして、新世界ニューワールドへとたどり着き、新しい国々を作ったのです。
以上がニューワールド創世の神話です。
といってもニューワールド自体は最後にちょこっと出てきただけですね。
ですがそれ故に信憑性が高いと言われています*2。
ともあれ、新天地に降りたったプレイヤーたちの苦難の日々はこれからが本番です。
次回からは僕が実際に体験した出来事を基に歴史を語ることになると思います。
それでは。
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